Grace sorprendente  一章 5 




シアとシリクに起こされて眠を覚ました千歳は、二人によって案内されて、村の中で比較的大きい家へと入った。
そこにはかなり老齢した人物がテーブルを挟んでこちらを見ている。
第一印象は無愛想で厳しそうな感じがして、頑固そうなお爺さんを想像させるような人物だった。
大きく禿げた白髪、白い髭が顔の下を覆っているように生えているのか口元が見えない。目は射抜くような視線を崩さず、優しいとはとても思えない老人だった。
これは気を引き締めて話をしないと悪い印象を持たれてしまうと思い、緊張で喉が鳴る。
そして、テーブルの席に座るよう言われて従い自己紹介をし合い、それから本題に入った。
村長はグンターという。ベルツェ村の一番偉い人物であり、ロンダーのディルヴェント郷と村の橋渡し役でもある。
そのことから、さぞ気難しく頭の固い性格の人だと思い気合を入れて話始めたのだ。
なのにいざ話し始めると、目は厳しいままなのに口調はいたって丁寧で労わる様に話しかけてくるのだから、あまりのギャップに緊張感をどこかに置いてきてしまい、暫らく聞かれる事にただ答えるような状態だった。
案内してくれたシアとシリクは村長のことを知っていただけに、千歳が戸惑いながら話をしているのを見て笑いを堪えるように互いを小声で注意し合っている。
ようやくシアとシリクにした内容を話し終え、村長もここに暫らく住むと良いと言ってくれたのでお礼を言ってから村長の家を出た。
その頃には、良くしてもらったにも拘わらず精神的な疲労が蓄積していた。
折角休んだというのに疲れが溜まるなんて思っても見なかった。
もしかしたらこうなることを予測してシアが強引に休むように言ったのではないだろうか。
千歳が歩くのを手伝うシアとシリクに、拗ねた顔を向けたのも仕方がないといえる。
「二人とも、分かってて黙ってたんだね」
シアは引きつった顔から無理矢理笑顔を作って、ごめんなさいと素直に謝ってきた。
「ここに来る人たちって皆村長に会ったら同じ反応をするんだけど、千歳だったら違うことをしてくれるかなって思って……」
そんな期待を持たないで欲しいと思いながら嘆息する千歳にシリクは顔を明後日の方向へと逸らしているが、肩を震わせているのが支えられている手から伝わってくる。
どうやら思い出して笑っているらしい。
千歳はむっとなって、この疲労を作った一番の原因に言い放った。
「どうせ、シリクさんが思いついたんですよね。シアは進んでそんなことしないですから」
「って、俺だけ悪者!?」
「だって、そうとしか思えません。こんな悪巧み考えるの」
そういってシリクに気付かれないようにシアに目配せする。それに気付いたシアは最初きょとんとしてたが、直ぐに企むような笑顔に変わった。
「そうなの!私シリクに脅されて仕方なくしたのよ!」
「はぁ!?おいシア、何言ってるんだよ!お前だって面白そうって…!」
「嘘はいけませんよシリクさん」
「そう、嘘はいけないわよシリク」
二人に攻められて焦っていたシリクだったが、その時クスクスと笑い合う千歳とシアを見てようやくからかわれている事に気付き一気に脱力する。
「お前ら、かなり焦ったんだけど…」
「それはシリクさんがさっきまで笑ってたのが悪いんです」
そう言われればシリクも流石に気まずくて頭を掻きながら謝罪した。
「あー……ごめん」
「はい、いいですよ」
笑って許した千歳の横で、今度はシアがシリクに苦笑しながら口を開いた。
「シリク、ごめんね」
「いいよ、お互い様ってことで」
それから、仕事があるシリクと別れてシアと一緒に千歳の寝室がある家に戻った。
この時分かったことだが、千歳の部屋がある家はシアの家で、村長の家がシリクの家だったらしい。
村長の孫だったことにかなり驚かされた千歳は素直に似てないねとシアに言うと、シリクは父親に似てるからだと説明してくれた。
仕事の事も聞いたら畑や家畜を世話したりすることらしい。力仕事は主に男が担当しており、女は食材の管理や針仕事などを担当する。
なので、千歳も怪我が治ったら家事を手伝おうと考えていた。何もせずに家に住まわせて貰うなんてことは申し訳なさ過ぎる。
シアもその辺は考えていたのか、怪我を治したら色々と手伝ってもらうから覚悟しておくようにと千歳に笑いかける。
頷いて答えた千歳は、まずは早く怪我を治すのに専念することにして無理せず日々を過ごしていった。


◆◆◆◆


千歳が怪我を負ってから約2週間が経っていた。
この頃になると背中の傷も大分痛まなくなり、普段通りに動けるところまできていた。
それまでにも軽く運動する為に簡単な手伝いをしていた千歳は、今日から本格的な仕事をすることとなった。
ここでシアからルーシィという少女を紹介して貰い知り合うことになったのだが、彼女を見て千歳は前にシアが美人と言っていたのを納得することになる。
腰まで長い茶髪を束ねるように結っていて、瞳は豊かな森を思わせるような緑色。スラリとした身体だが出ている所はしっかりと出ていて、千歳はこの時モデルみたいな人だと思って見ていた。
しかも性格は控え目でありながら明るく、場を和やかにさせてくれる。そんな彼女だからか、千歳とはすぐに仲良くなった。
そして、紹介を終えてから3人で仕事に取り掛かる。
今まで千歳は、家事といっても掃除機や洗浄機などを使っていた。だがここではそんな物はなく、すべて手作業でしなければいけないので苦労の連続だった。
また、慣れないせいもあってか間違えたり失敗したりして、その度に申し訳ない気持ちでいっぱいになって落ち込んだ。
だが、シアやルーシィはそんな千歳に怒ることなく出来る様になるまで付きっ切りで教え、そのお陰か完璧とは行かないまでも失敗したり間違えたりすることは無くなっていた。
「そろそろ、今日はこの辺で終わりましょうか」
そのシアの合図でルーシィと千歳は頷いて、とりあえず今日の仕事は終わったとばかりに帰路につく。
この後の夕食にルーシィを誘ったのだが、両親の食事の手伝いをしないといけないということで千歳とシアの二人で食事をすることになった。
よく一緒にいるシリクも、この時は祖父である村長グンターと食事するといっていたので今回はいない。
シアの家に帰り着いてから直ぐに食事の準備に取り掛かった二人はあっという間に作り終えた。
そしてその食事をテーブルに並べてお互い祈りを終えてから、いざ食べようという時になって唐突にシアが言ってきた。
「ルーシィを見てどう思った?」
この唐突な質問に、木のスプーンでシチューを口に運ぶ途中だった千歳はどういう意味かとシアを見る。
「ほ、ほらっ!綺麗とか優しそうとか色々あるじゃない?」
シアは何だか少し挙動不審になって、直ぐに自分のした質問が恥ずかしくなったのか落ち着く為にシチューを口にした。
しかしそれが気管に入ったのか咳き込んで、何だかそれが余計に挙動不審に見えてしまう。
千歳は「大丈夫?」と声を掛けてから、ルーシィについて口を開いた。
「えっと、シアの言う通り綺麗で優しいし…その…スタイルいいよね」
「……ええ、そうね」
二人して溜息をつく。せめてもう少し大きくなってくれないだろうかと二人して同じ事を考えているが、それをお互い知らないまま話を続けた。
「でも、何でそんな事聞くの?」
「まぁ、その…ね」
しどろもどろになるシアに、千歳は何となく気付く。
だが、千歳からは聞かない。シアが言うまで待つようにジッと見詰めた。
そんな戸惑っていたシアだったが、ようやく話す事にしたのか意を決したように姿勢を改めて千歳を見る。
「千歳が前に……恋人同士なのって聞いてきたわよね?」
千歳は頷く。
「うん、見ててそう思ったから……」
「私とシリクは違うって否定したわ。それは本当よ。でも、恋人ではないけど…私…」
俯いて真っ赤になりスプーンを持つ手を弄(もてあそ)ぶシアを見て、千歳は胸がドキドキしてくるのを感じた。
こういう話はいつ聞いてもそうだ。日本の友達が幸せそうに話すその姿を羨ましく思っていた事もある。
シアは喉を鳴らした。震える声だった。
「私ね…シリクが…好き、なの」
赤い顔をしながら、途切れ途切れの声で精一杯気持ちを込めた言葉。胸にくるその言葉に、千歳は微笑んだ。
こうして誰かが好きだというのを打ち明けてくれたのが嬉しかったし、シアとシリクが恋人同士になったらお似合いだなと思ったからだ。
「でも、でもね…シリクは…その…他の男たちもそうだけど…ルーシィが好きなのよ」
シアはさっきとは違って少し沈んだ声で話す。
「私だって男だったらルーシィに惚れてたと思う。でもやっぱり…シリクだけはそうなって欲しくなかった。………はぁ…本当、好きな人が他の娘を好きだって知るのは辛いわね。惚れた弱みかしら?」
最後はおどけて言ったシアだったが、心なしか言動に力がない。
きっと今まで、他に好きな娘がいると知っても一緒にいたのだろう。それくらいシアはシリクが大好きなのだと分かった。
千歳自身そんな恋愛をした事がない。だが、切なそうに微笑むシアを見て何もしないということはしたくなかった。
命を救われて、部屋を貸してくれて、お世話もしてくれて…。感謝しても足りないほどシアは千歳に良くしてくれたのだ。
だから、千歳はにこりと笑ってシアに笑顔を向けた。
「だったら、シリクさんがシアを好きになるように何をすればいいか一緒に考えよう?」
「え?」
「私、シアとシリクさんが恋人同士になったらお似合いだと思うし、そうなって欲しいって思うから協力する」
「チトセ…」
シアはそう小さく呟いてから、軽くぎこちない笑顔を見せて感謝の言葉を口にした。
それからは夕食を片付けてシアの部屋に一緒に入り、夜遅くまでシリクを如何にシアに惚れるようにするかの作戦会議を始めた……。
始めたはいいのだが、作戦会議をしていたのは最初の方だけでついには何時頃から好きだったのか、どうして好きになったのかなど、ただの惚気話のような話となってしまったのだがそれはまた別の話である。


◆◆◆◆


「よっ!おはよう二人ともっ!」
元気な声と共に起こしてきたのは、シアと千歳の二人が寝不足になる原因を作った張本人だった。
「…おはようございます」
「………おはよう」
何とも元気を無くさせる挨拶。
お互いのテンションの落差に少し戸惑い気味のシリクだったが、直ぐに笑顔に戻って話掛けてきた。
「一緒にどこか遊びに行こうぜ」
そういうシリクを見ると、その肩には釣竿が見える。
シアも釣竿を見てシリクが何処に行きたいのか分かったのか、頷いた。
「そうね、それじゃ山に行きましょうか」
「釣竿見てそっち行くのかよ!釣竿って言ったら川しかないだろ!?」
シアは、朝から煩いと言ってからシリクが持っていた釣竿を取る。何だかんだ言って結局シアはシリクと一緒が嬉しいらしい。そして、釣竿は3人分あるらしく千歳もシリクから釣竿を貰って近くにある川へと歩いた。
「ここは川魚がいるから釣ったら飯のおかずにしよう」
そう息巻いているシリクを横目にシアが気になってそちらの方へ顔を向けると、彼女は一人で青くなったり赤くなったりを繰り返しながらぶつぶつと独り言を呟いていた。
「シア、どうしたの?」
「あ、あはは…昨日今日でちょっと…今更なんだけど急に意識しちゃって…」
どうやら、昨日の作戦会議ならぬ惚気話のお陰で微妙にシリクと接し辛いらしい。
今まで誰にも話していなかったと言っていたから、昨日口にした事で余計自分がシリクを好きだと意識してしまったのだろう。
「どうしたんだ二人共?」
そんな事を露知らずシリクは心配そうに聞いてきたが、二人は慌てて何でもないと言って釣りを始めた。
川は緩やかで水が澄んでいるのか、太陽の光に反射してキラキラと光っている。都会暮らしの千歳にとってはこういう景色は癒されるものだ。
それから暫らくのんびりとしていたが、一向に釣れない事に痺れを切らしたのかシアが他のところに移動すると言って上流の方へと行ってしまった。もしかしたら、今はシリクと話すのが気まずいから一旦離れたのかもしれない。
そうなると、今近くにいるのはシリクと千歳だけになる。
二人とも無言で釣竿を持って川を眺めていたが、シリクがポツリと呟いた。
「シアの奴、何かあったか?」
「え!?」
「いや、何かちょっと様子がおかしかったからさ」
「えー…えっと……」
些細な変化をシリクが気付いていた事に驚いたが、多分何年も一緒にいるからこそ分かるのだろう。
千歳は流石に素直に言えないので、尤もらしい理由を考えた。が、思いつかなかったので知らない振りをした。
「そ、そうだったんですか?良く…わかりますね」
「いや、大体あいつの事は知ってるさ。知り合ってからずっと一緒にいたからな」
「ずっと、一緒だったんですか?」
シリクは頷いてから懐かしむように笑った。
「ああ、あいつがラーデンからここに来たときは大人しくって、しかも気が弱くて直ぐに泣いて…あの時はそんなあいつに腹が立ってたな。一応、村長の孫だから仲良くしなさいって言われてたんだけど、遊びに行ってもちょっと怪我しただけで泣くわ喚くわで、それでも後ろについて来て…あの時は本当に苦労したよ」
ちゃかしたように肩を竦めるシリクに千歳は肩を震わせる。まさか今のシアが昔そんな子供だったとは思わなかった。
シリクも一緒になって笑ったが、その笑いを納めるとゆっくりと呼吸を吐いてから話を続けた。
「そんな時…シアの親がある災害に巻き込まれて亡くなったんだ。突然起こったからもう村中で混乱して、俺もその時必死に逃げなきゃって思って走ろうとして、見たんだよ」
シリクは苦虫を潰したような顔をして俯く。それは辛い出来事を思い出しているからなのかもしれない。
「シアが、立ってるのが見えたんだ。最初は鈍臭いから何が起きてるのか分かってないんじゃないかって思って近づいたんだけどさ。違ってた」
「………」
「近づいたらそいつの足元にさ、何か白いものがある事に気付いたんだ。何かなと思って見てみたら、女の人の手だった。シアはそれをずっと見たまま固まってたんだ」
それはシアの母親なのだろう。
「俺も驚いた。でも、もう死んでることは嫌でも分かった。だからまた何かが起こってシアまで巻き込まれないように、手を取って避難したんだ。それから暫らくして村に戻ったんだけど、そこで知ったのはシアの母親だけじゃなくて、一緒に父親も死んでたってこと」
呻くように話すシリクに、千歳は胸が苦しくなっていた。
「シアはそれから笑わなくなって、一人でいることが多かったな。周りが気遣って色々と励まそうとしても、あいつは喋ることもしなかった。俺も何度かやってみたんだけど、全然ダメでお手上げ状態だったんだ」
当時の自分の無力感に苦笑しながら、シリクは川を眺める。
「そしたらさ、じいちゃん…村長なんだけどな。いつもの厳しい顔で、ああいうのは強引に外で遊ばせた方がいいとか言って、俺と一緒にシアを外に連れ出したんだ。最初はなんの反応も無かったんだけど、それを毎日毎日続けてたら、やっと久しぶりに喋ったんだよ」
そう言いながら、突然何が可笑しいのか笑いだしたシリクに千歳は首を傾げると、シリクは笑いながら言った。
「おなかへったって言ったんだよ。久しぶりに喋ったと思ったらそんな言葉だし、その後にお腹の音まで鳴らすからあの時は笑ったね」
それを聞かされた千歳は笑うに笑えなかった。それは前に恥を掻いた自分をも笑うことになる。
「まぁ、それからやっと段々喋るようになって、会ったばかりの事よりも元気に逞しく成長して今に至るって訳だ」
そう話を締めくくったシリクは、その時持っていた釣竿が反応していたことに気付いて慌てて竿を引いた。どうやら話に夢中になっていて気付かなかったらしい。
「こ、これはデカイぞっ!」
十分な手応えを感じてシリクは喜びながら必死に吊り上げようと奮闘している。
しかし、彼は気付かない。
「………あ」
声をだした千歳が見たものは、必死に魚と格闘するシリクの後ろから両手を突き出して押そうとしているシアの姿だ。
その後は言うまでも無く、シリクはシアに押されて釣竿ごと川に飛び込み、魚を釣るどころか魚に釣られてしまってお開きとなった。
「おい、シア…何か言うことはないか?」
すぶ濡れで川から上がったシリクは俯いた状態で怨念を込めた声で言った。
「そうね、水に滴るなんとやらというのがあるけど、当てにならないわね」
「滴るどころか垂れ流しだよっ!」
叫んで非難するシリクだったが、シアは別に気にした風でもなくそっぽを向く。
「シリクが私のことを逞しいとか何とか悪口を言ったからでしょ」
一瞬、それにシリクと千歳がギクリとした。話を聞かれたと思ったのだ。
「シア、何処から話を聞いてたの?」
恐る恐る聞く千歳にシアはにっこり笑った。
「別に、子供の頃の恥を面白可笑しく話してたなんて聞いてないわよ?」
このシアの笑顔に引きつったシリクと千歳だったが、どうやらその前の話は聞かれて無いらしことに内心安堵した。
そんな二人に対して、シアは笑顔でいながらも御立腹らしく。しかも魚を釣ることが出来なかったのもあって、もう帰りましょうと二人に告げた。
濡れ鼠なシリクはこれに同意なのか川に落とされたことへの文句を諦めて釣り竿を拾い、服に染みた水に冷てぇと辟易しながら服を絞って帰る準備をする。
千歳も同じく帰る準備を始めたのだが、シアが近くにいないのを確認してからシリクに小声で話しかけた。
「なんで、そんなにシアに構ってたんですか?」
千歳が話を聞いた中で疑問に思ったのがこれだった。
シアだけでなく、ルーシィや同年代の人たちもその時いた筈だ。だからこそ、少し期待した気持ちでいながら聞いた。
それを聞いたシリクは、濡れた服を絞りながらニヤッと笑った。
「それはな、あいつと一緒に居たいって思ったからさ」
「えっ!?…そ、それってどういう」
「さーて!風引いちまうからさっさと帰るか!」
千歳が追求する前にシリクは素早く身を翻すと、釣竿を持って一目散に去っていった。
「なに?どうしたの?シリクが変な事でも言った?」
先に行くシリクを呆然と見ていた千歳を見当違いな心配をして聞くシア。
そんなシアに顔を向けて、千歳はぽつりと一言。
「もしかしたら、シリクさん……」
「え?」
首を傾げるシアに千歳は暫らくしてから笑って、後で言うねと告げてシリクの去っていった方へシアと一緒に歩き出した。
シアがこの事を聞けば喜んでくれるかもしれない。そう思いながら。